2006/11/10

子供はすごい

日曜日。嫁さんは同級生の結婚式で朝からいない。子供たちは「クレヨンしんちゃん」のビデオを見て過ごしていたらしい。6歳と(もうすぐ)3歳の可愛い姉妹だ。
この二人、本当に可愛い。客観的に見ても可愛い。世界で1,2を争う可愛さだ。

その6歳が私を起こしにきた。「お父ちゃん、ご飯に魔法をかけたからすごく美味しくなったよ。食べて食べて」

もう昼だった。お茶碗にご飯が盛ってある。隣で3歳が自分のご飯を食べている。「美味しいの?」 聞いてみると「おいちい」。6歳はニコニコしながら私がご飯を食べるのを待っている。
ご飯にはお塩がふってあった。「美味しいでしょー!?」 3歳がまた「おいちい」。本当に涙が出るほど美味しかった。

3人で図書館に行く。子供たちは自転車でお出かけする大好きだ。前と後ろに子供を乗せ、のんびりとペダルをこぐ。
10分も走ると図書館。借りていた本を返し、6歳は「夕日が丘のサン」3歳は「おおかみルルのクリスマス」を借りた。

この後はどうしようか? 6歳はすでに児童館に行くことを決めていた。図書館からまた10分ほど走る。3歳も遊びたくてしょうがない。彼方の建物を見つけワーワーとはしゃいでいる。

道すがら、夏にはひまわり畑の迷路だった場所は今、コスモスが咲き誇っている。自転車を止めてしばし鑑賞。もうしばらくするとこの辺も赤とんぼが飛び回る。

さぁそれからの時間、子供たちは遊び狂った。滑り台があれば何度も滑り、砂場があれば山を作りご飯を作り、山には登り木には登り階段は上り、鉄棒を見れば3歳は飛びつき6歳は連続前回りを決めなんと逆上がりを5回も成功させた。

おやつの時間を回ったが興奮冷めやらぬ二人は、今度は川向こうの公園に行くことに決めた。私の助言は、聞かない。
二人はおのおの好きな遊びに興じる。3歳はブランコに興奮している。今までは少し大きく振ると怖がっていたのだが今日は違う。よだれを垂らしながらキャーキャー笑っているのだ。
6歳もはじめは砂場で芸術活動に勤しんでいたのだが飽きたのか、走り出した。
近くで遊んでいた同年代の兄妹と一緒に、鬼ごっこでもなく徒競走でもなく、ただ走り回るのだ。最終的には3歳もその中に加わり、キャーキャー笑う縦横無尽の4人となっていた。

もう夕日が沈むころ。「おなかがすいた」宣言で帰路へ着くが、晩ご飯の予定がない。嫁さんの帰宅時間が不明のため連絡をするが不通。
近くのスーパーへ買い出しに行く。何を買うということもなくぶらついていると「モツ」が目に留まる。
好物でもなく作り方も知らないが、なぜかその360円のモツを買うことにした。
6歳には「きっと焼き鳥の皮みたいな味がすると思うよ」というと大喜びしていた。

スーパーの隣のセイムスで焼き鳥のたれと、モツが失敗したときのためにカップラーメンなどを買い自転車へ戻る途中、すでに完了していた3歳が歩きながら寝ていて転び、膝を擦りむく。

さて、これからは私の時間だ。このモツをどうやっつけようか。私はインスタントラーメンしか作れないのだが、「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」が終わるまでに片付けなければ。

ネットで検索。モツはニオイを消すため何度か茹でるといいらしい。ふむ。茹でてから焼き鳥のたれと野菜で炒めればいいか。

冷蔵庫の食材は食べられるのかどうなのか不安なものが多く(これは嫁さんのせいだ)、野菜はにんじん2本だけ。少々寂しいのでテーブルにあった落花生も一緒に炒めた。

そして完成したおかずは、信じられないことに非常に好評で、世の中の不思議に驚く。
6歳は「お肉固いけどイイ味」といいバクバクと食べた。3歳はモツを噛み切れずオエオエとやっていた。

8時過ぎに嫁さんが帰ってきて、6歳がお父ちゃんの料理の素晴らしさを解説してくれる。
嫁さんは私の料理が成功すると複雑な表情をする。以前、コンビーフとタマゴと長ネギを炒めたコンビーフ丼が成功したときもそうだった。
嫁さんの料理は本当に美味しいのだが、褒めてくれる人がいないらしい。そこは反省しよう。

ということで、あとのことは嫁さんに任せて、私は9時過ぎには寝てしまった。とにかく充実した疲労感。

0 件のコメント: